philosophy

経営理念

社是で掲げる「敬天愛人」という思想を、日々の事業活動の中で実践し、人々の永続的な幸せ社会を創造的に築いていくことが「良知経営」です。

良知という言葉を良知経営グループにおいて明確に定義するならば、「良知とは真・善・美に向かって万物を創造発展させて止まない人間の最高本能知」ということです。この良知を現実の日常生活のなかで発揮し、働かせることを「致良知」といいます。私たちは良知を判断基準に、致良知を行動基準に、人のため世のために役立てる企業として、永続的に発展できる事業構造を築き上げていきます。

この世には、真・善・美に向かって生成発展して止まないという大自然の摂理が働いています。この大自然の意思を知覚し、天地自然の法則に順応する命の働きが良知です。人は生まれながらにして、誰もがこの良知を持っています。良知とは人の善なる行為を生み出す根源的な命の働きであり、その人の持つ最高本能知のことです。教わらなくても人としての善悪を判断できる、命の本性に先天的に備わっている道徳知といってもよいでしょう。この良知の泉はすべての人の心中にあり、良知を積極的に発揮して生きることにより、誰もが自分の天分を活かし、充実した至高至福の創造的人生を送ることができるのです。

王陽明は「万物の霊長たる人間が良知を磨き発揮することによって、生きとし生けるものすべてが愛と誠と調和に満ちて暮らせる理想の社会を実現できる」(致良知によって万物一体の仁が成就される)と喝破しました。人類の進化とは、すなわち良知の発達と同義であるべきです。良知を発揮して生きることが、万人幸福社会の運命を開くことであり、時代の最先端を生きることなのです。

私たちの志とは「良知経営の確立と実践」であり、この志を人生と経営に刻んでいく、その道程が私たちの歴史を創っていきます。人が貴いのは自分の志に誠実であるからです。誠実はすべての徳の根本です。その誠実を守るためには非常な勇気を必要とします。良知経営グループの歴史はそのような誠実と勇気の結晶でなければなりません。不誠実なるもの、卑怯なるもの、傲慢なるもの、怠惰なるものは歴史の組み立てにあずかることはできないのです。わが志を引き継いでくれる者たちのために、私たちは誇りを持って命のたすきを渡せるよう懸命に努力してまいります。

志を同じくし、正直・親切・愉快に接し、永続的幸せ社会の創造に寄与するために、力の限りを尽くす中で、肝胆相照らしあう社風を創ることが私の心からの願いです。